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国連宇宙軍(UNSF)……それは、月の裏側を本拠地とし植民を前提とした宇宙開発に始まり、巨大隕石やデブリの落下、果てはエイリアン襲来など宇宙からのあらゆる脅威に備える、という名目で国連内部で密かに結成されていた多国籍軍。
それは、英仏米中露といったいわゆる“拒否権をもつ常任理事国”の機関が中心となり食料危機や紛争の介入、新エネルギーや産業技術開発を行っている事実上の国連軍である。
………だがその実態は“拒否権を持った常任理事国”が互いの利権を脅かさないよう調整したうえで、立場の弱い国へ不平等条約をのませて支配したり、敵国条項に加えるなどして軍事侵攻し傀儡政権をたてて植民地化したり、同じ国の人間同士を反目させたり、先祖の土地に眠っている資源を勝手に調査採掘するなど狼藉の限りを働いていた。
それはさながら東インド会社の再来であった。
日本が不平等条約を結び、彼らを受け入れてから既に数年が過ぎていた………。
諸君は暴君ハバネロをご存知だろうか?
そうですそうです! 1990年代の終わり頃に巻き起こった唐辛子ブームの中で誕生した伝説の激辛スナック菓子。
21世紀に入って激辛インフレが起きると流石に新規ユーザーが入れなくなってきたのと、このスナックの初版から慣れ親しんできたOLや女子高生たちが年齢的に引退してしまった事で売上が落ちてお菓子コーナーの棚から消えてしまっていた。
だがヤツは帰ってきた。2022年、コンビニ業界が行った期間限定の激辛企画のなかで株式会社東ハトは辛さそのものではなく、ポテトの風味にガーリックを加えメキシカンな旨味の世界観で勝負を仕掛け、見事に新規ユーザーを獲得しスタンダードなスナックとして返り咲く運びとなった。
さて、近頃すぐ売り切れてしまうハバネロくんを買い漁ったものの、どうやら年齢的に辛いモノを胃袋が受け付け無くなってきた。ハバネロは辛すぎてそのままじゃ胃が痛む。
それに去年の夏からこれを貪っているせいで体重が10kgも増えてしまった。
さてどうするか? と考えた時に思いついたのがサラダ用のトッピングにしてしまおうというアイディア。
用意するモノは
•暴君ハバネロ お好み
•バターピーナッツ 適量
•パプリカ入のサラダミックス
•アボカド 1個 (購入から2、3日置いたもの)
•トマトケチャップベースのドレッシング お好み
ドレッシングはトマトケチャップをベースにマスタードやガーリックの入った市販のモノをチョイスしたものの、食品添加物が気になる場合はトマト缶のメーカーの開発したケチャップ、マヨネーズ、エクストラヴァージンオイル、マスタード、胡椒等を混ぜて自作しても良い。
ナッツとハバネロスナックがカリカリの歯ごたえを与えつつ、たんぱく質と炭水化物を供給し、
野菜がハバネロのキツめの辛さを和らげ胃袋を保護してくれる。
これが老いた私の考えた暴君ハバネロとのつきあい方だ!
ピーナッツの代わりにビーンズミックス、プチトマトを加えてもよい。