最近、リジー・コリンガム著(東郷えりか訳)の「インドカレー伝」という本を読んでますが、日本人が“カレー”として認識しているシロモノのルーツは
「バター、カルダモンや生姜をはじめありとあらゆる香辛料を入れ・・・更にハーブ、果物、および千種類ほどの調味料を加えてつくり・・・炊いた米の上にたっぷりとかける」”スープ“を紹介する際にポルトガル人達はインド南部の言語であるカンダナ語とマラーヤム語で”味付け香辛料“や“炒め物を意味するカリル(karil)やタミル語のカリ(kari)と表現していたのを更に東インド会社のイギリス人達がカリーと言い始め、やがて綴りもkarilがCaril(カリル)やCaree(カリー)となり・・・最終的にカレー(Curry)になったそうです。
なので色々ややこしいですね。カルリ、カリの本来の意味は味付け香辛料(日本で言うところの味噌や醤油)や炒め物の事ですが、香辛料たっぷりインド版ちゃんこをポルトガル人がカリ、カルリと呼び始め、それをイギリスが入って来た辺りからなまってカレーと呼び始め紆余曲折の末日本に流れ着き
皆のよく知るカレーライスになった模様ですw
なので多分、インド人にカレーライスを見せて「カリーです」って紹介しても色々意味不明である可能性が・・・
・・・ゾイドと同じぐらい定義が難しいんですね。